都立中高一貫校受験には3つの併願パターンあり。【国立中学との併願は不可】

志望校を都立中高一貫校に決めた時、

「落ちたら地元の公立中学に行く」のか、「私立中学を併願、もしくは滑り止めにする」のか

悩みますよね。

都立中高一貫校を受検する場合の併願パターンはいくつかありますので、今回は4つのやり方をまとめてみました。

実は併願パターンによって、対策方法が少し変わってくるので、これから都立受検の併願校を考えている人はぜひご覧ください。

この記事を書いた人
たかぎ

・子供2人が中学受験経験(志望校に無事合格)
・子供が塾なし中学受験経験
・都内の中学受験過熱エリア在住

都立中高一貫校の併願パターン3つ

併願なしで都立のみ受検して残念だった場合、心のダメージが大きいのであまりおすすめできません。

そこで今回は都立中高一貫校の併願パターンを3つご紹介します。

都立中高一貫校と国立中学は併願不可だけど、例外あり

都立中高一貫校と国立中学は、受験日が2月3日と一緒のため、併願はできません。

2月3日は都内の都立中高一貫校と国立中学の受験日なので、都立中高一貫校を複数受検するということももちろん不可能です。

第一志望は都立か国立どちらかにするか、例外としてどうしても併願したい場合は2月3日以外に受検日が設定されている帰国枠や推薦枠を受検しましょう。

都立中高一貫校のみ受検

都立中高一貫校のみ受検する場合、残念な結果になったら地元の公立中学に行って、高校受験でリベンジすることになります

この場合は併願校について考える必要がないので、ひたすら受検対策に集中すれば良いと思います。

この方法、落ちた時のダメージが親子共々大きいので、個人的にはほんとおすすめできません…

ダメージが大きかったママ友達や子供たちをみていて、そう感じています。

都立中と私立中(難関を含む)を併願受験

都立と同じくらい行きたいと思っている難関私立がある場合、私立中学の勉強を中心にしつつ、都立の対策をしていくことになります。

難関私立でも、都立中の問題形式に類似している学校ならば、併願が可能です。

問題形式が違う私立中学との併願は「二兎追うものは一兎も得ず」になる可能性があるので、おすすめしません。

都立中高一貫校は2月3日が受験日となりますので、この日が受験日となる学校は併願が難しくなります。

ただ、2月3日のみが受験日という私立中学はそれほど多いわけではありませんので、慶応中等部などを希望しない限りは併願校について悩むこともなさそうです。

難関私立と都立の併願の他に、滑り止めや併願の私立をいくつか受けておけば、合格の可能性が高くなりますので、志望校をたくさん選んでおくと良いです。

都立中高一貫校と適性検査型入試の私立中学を併願受験

都立中高一貫校と適性検査型入試を導入している私立中学との併願の場合は、無理なく受験ができます

都立中高一貫校の対策をしておけば、同じような問題形式の適性検査型私立中学を受験できます。

最近では都立中高一貫校だけではなく、難関私立でも適性検査で問われるような論理的思考や記述力を試すような問題が出題されています。

この適性検査型入試を導入している学校は、中堅私立中学以下の学校が多いので、都立中高一貫校の滑り止めとして併願しやすいです。

適性検査型入試ができる私立との併願はデメリットもあります。現状のデメリットとしては、都立中高一貫校と同レベル程度の適性検査型入試実施校が少ないことが挙げられます。

そのため適性検査型入試で中堅以下の私立中学の合格をもらっても、結局地元の公立中学に進学し、高校受験でリベンジを狙う子もいます。

数年前、明大中野八王子がこの適性検査型入試を取り入れました。

これは「中堅私立中学以上の学校も併願したい」という家庭にとっては嬉しいですよね。

都立と適性検査型の私立を併願することで、合格体験できる可能性が高くなるので、もしも合格した学校に進まなくても、前向きな気持ちで受検を終えることができます。

併願校を選ぶときに注意すべき2つのこと

都立と併願する学校を選ぶ際は、併願しにくい学校があることと、勉強方法の選択に注意が必要です。

第一志望を難関私立か都立か迷っている時の勉強方法に注意

難関私立中学の対策をしておけば、適性検査の問題形式にも十分対応可能なので、都立中の勉強は6年生の後半で過去問を中心に対策すれば大丈夫だと言われています。

難関私立中学の対策で、論理的思考や記述力は十分鍛えられるからです。

逆のパターンで、都立中の受検対策をしてきた子供が、6年生の後半になってから難関私立中を目指すことはちょっと難しいです。

なぜなら、難関私立中学の出題範囲は小学校の教科書を超えているものが多く、鍛錬しなければなかなか解答できないものばかりだからです。

都立中高一貫校の受検対策は、基本的に小学校の教科書の範囲と言われていますので(実際にはそれだけでは難しい部分もありますが)、難関私立中学の対策とは違うものなのです。

そんなわけで、難関私立中か都立中か迷っているなら、3〜4年生の間に難関私立中学対策をスタートし、6年生になってから都立中高一貫校について検討を始めれば良いのです。

ただ、難関私立中の中には都立中と併願しにくい私立があるので、注意が必要です。

都立と併願しにくい難関私立があることに注意

記述式が中心の開成・麻布・武蔵や、渋谷幕張、渋谷渋谷、海城、桜蔭などは併願がしやすいと言われています。

一方、併願しにくいと言われているのは女子学院、豊島岡女子、巣鴨、成城、世田谷、本郷などの知識重視型の問題が多い学校です。

これらの学校は、適性検査型のような記述式中心とは全く違う形式の出題形式のため、併願は難しいのです。

気になる難関私立中がある場合、出題形式をチェックして、併願が可能か調べる必要があります

子供との相性も含めて、都立中高一貫校の併願校はじっくり検討したいものです。

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